スコット スピードスターSS(←スモールサイズの略)が入荷しました!
スコット SSSS(←スピードスタースモールサイズの略)が入荷しました!
SSSSS(←スコットスピードスタースモールサイズの略)が入荷しました!

女性専用のエントリーロードモデルです。
何を以って従来のスピードスターと差別化されているか、
いろいろ見ていきたいと思います。


↑こちらは従来のスピードスターシリーズです。
左がS20のXSサイズ、右がS55のLサイズです。
スピードスターはXXS/470mmからXXL/610mmまで
1つのモデルで7サイズ展開しているモデルです。
最近のロードバイク(特にエントリーモデル)は3~4サイズ展開で
98%くらい(推定)の人をカバーしているような場合が多いですが、
問題が2つあります。
ひとつは残り2%(推定)くらいの高身長または低身長の人に合わないこと、
もうひとつは3サイズ展開の場合 例えば
「MとLの間のサイズがあればいいのに」といった感じで
1サイズあたりのトップチューブ長が大きくとんでしまうことです。
こういった状況から ベストサイズのロードバイクを選ぶに当たって、
なるべく取りこぼしがないようにするための7サイズ展開なわけですが、
スピードスターSSはさらに低身長の方のために
XXXS/440mmとXXXXS/400mmを用意しているモデルなんです!ということはスピードスターはSSまで含めれば9サイズ展開ということになります。
すごいですね。
(以下XXXSを3XS、XXXXSを4XSと表記します)
冒頭の写真は最小サイズの4XS/400mmです。
ここからは従来のスピードスターとSSモデルで同じ部分、違う部分をご紹介します。


↑カタログのジオメトリー表によれば、XSサイズのホイールベースは976mmです。
XXSサイズで970mmなのですが、3XSと4XSも970mmです。
ヘッド角はXSサイズで71.0°、XXSサイズで70.5°となっています。
3XS、4XSはともに70.5°です。
ヘッド長はXSサイズで110mm、XXSサイズで105mmとなっています。
3XS、4XSはともに105mmです。
シート角はXSから4XSサイズまでは 全て75.0°です。
肝心のトップチューブ水平換算長ですが、XSサイズで515mm、XXSサイズで505mm
となっており、3XSと4XSはともに505mmです。
ここまでしつこく羅列しましたが、
実はXSサイズと 3XS・4XSサイズは
ジオメトリー的には全く同じフレームです。違うのはトップチューブの取り付いている角度のみということになります。

スコットはアルミ・カーボン問わず フレームのシートチューブの上突き出しが
大きいメーカーです。これのせいでシートポストに見かけ上の出しろが少なくなります。
スピードスターSSシリーズではトップチューブのスローピングをきつくとることで
シートポストがより出るようにしています。
なによりもっと重要なのがスタンドオーバーハイト(トップチューブの地上高さ)が
小さくなるので 停車時にトップチューブの上にまたがるように降車した時に
股間を打つことがなくなります。
スタンドオーバーハイトはXSサイズで733mm、XXSサイズで713mm、
3XSで693mm、4XSサイズで661mmとなります。

ということはスピードスターSSシリーズは、従来スピードスターのXXSサイズと
同じジオメトリーで、スローピングをきつくしただけのモデルなのか?といえば、
フレームセットに関してはそうです。
あとはパーツの部分で従来スピードスターと差別化を図っている部分があります。

スコットでは女性用バイク、女性用パーツに対してコンテッサという名称を用いています。
(CONTESSA=伯爵夫人)
今はカタログ落ちしていますが、かつては「CR1 コンテッサ」
というCR1のレディースモデルもありました。
スピードスターSSではコンテッサ表記のある非常にコンパクトで幅の狭い
ハンドルバーがスペックインされています。
ステムもかなり短めです。
XXSサイズの従来スピードスターは男性の乗車も想定しているので、
このような仕様ではありません。


↑左:SSモデル 右:従来モデル
サドルも仕様が違います。


↑左:SSモデル 右:従来モデル

スコットの本気というか、意地というか、
全ての方にピッタリサイズのスコットバイクを!という気迫を感じるサイズ設定です。
梅田店
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